入れ歯が痛い/入れ歯の調整・修理・作り直ししたい
入れ歯は誰が手入れしているパターンが多いですか?
洗う時は外して洗うのですが、家族様がやったりご本人様がやったり様々ですね。
訪問時にもキレイに洗います。
訪問歯科の9割のご依頼は、入れ歯に関するものです。
「入れ歯が痛いくて入れていない」
「入れ歯を落として壊してしまった」
「他の歯医者の入れ歯でも調整は頼めるのかしら?」
「入れ歯の汚れが取れない」
入れ歯の修理や調整の道具をもって伺います、急患即日対応も診療しています。
お急ぎの場合もまずはご連絡ください。
訪問現場の入れ歯治療の実際、院長に伺いました!
入れ歯をしなくなって困っている人がいると聞きましたが、本当ですか?
いらっしゃいます。
作りたてでも次の週に「なくなっちゃいました~」という方もいます。
結構多いパターンは、ティッシュに包んでテーブルの上に置いておくと間違えて捨てちゃうんです。
ティッシュに包むくらいなら、そのまま置いておくか受け皿に置いていただきたいのですが、ご本人は入れ歯をさらしたくないんですね。
新しく作る場合の治療回数は?
おおよそ5回くらいです。
まず1回目、個人専用のトレーを作るため、模型の型どりをします。
2回目は、作ったトレーで精密な型を取ります。
本印象(ほんいんしょう)、ファイナル印象とも言います。
3回目は、精密な模型が出来上がってきます。それを使って噛んだ時の高さ、入れ歯の「バイト(bite)」を決めます。
残っている歯が多ければ周囲の歯の高さに合わせられますが、歯がない方はこちらで高さを想定して合わせます。 「もともとの歯の高さはこの辺だろう」と予測、その高さでロウを溶かして高さを決めます。それが「バイト」です。
4回目は、歯並びを決め技工士さんがその高さに歯を並べたものを、患者さんの口の中で鏡を見ながら、顔の真ん中があっているか?前歯の出っ張り具合や奥歯の噛み合わせをチェックします。
良ければそのまま完成させ、悪ければその場で歯を外して植え替えたりします。
歯を植え替えるのですね!
はい、そして5回目に完成、さらにそこから2~3回調整なので、最短5回、平均で7~8回です。
前段階として、グラグラしている歯があれば抜歯が必要かもしれませんし、虫歯があったら治療をしてから入れ歯を作るので、そこは前後します。
お互いに頑張りが必要ですね。
そうですね。
1週間に1回の訪問で、最低1か月半は掛かるとお話しています。
使えるようになるまで約2か月、虫歯の治療や抜歯が入ると約3か月なので、1回2回じゃ終わらないですね。
費用が心配です・・・。
医療保険と介護保険とやっていますから、そんなに高額にならない範囲でやっています。
根気は必要ですが、患者様、ご家族様と協力して皆が納得出来るような診療を心がけております。
入れ歯の制作過程
入れ歯の制作過程について、改めてお伝えします。
1.簡単な型を採る
まずは「残っている歯」と「歯ぐきの状態」を拝見し、簡単な型を取って「患者さん専用のトレー」を作ります。
2.精密な型を採る
「上アゴ」と「下アゴ」を別々に、精密な歯型を取ります。
3.咬み合わせを採る
咬み合わせの高さ(バイト)と位置を決めます。
4.試適(してき)
歯の大きさや並び方のチェックをします。
5.完成(装着)
新しい入れ歯は、新しい靴と同じように慣れや調整が必要です。
快適にお使いいただけるよう、調整をしていきます。
6.調整
歯ぐきの痛いところや噛み合わせを調整します。
慣れるまで、平均で4~6回程度調整が必要です。
7.定期的な調整
引っかかりの部分(バネ)が金具の場合、取り外ししていくうちにゆるくなり、入れ歯も擦れます。
入れ歯をご利用には定期的な調整が必須です。
入れ歯本体だけでなく、お口の環境(アゴの骨や歯ぐきの状態)も日々変化します。
お口の粘膜の状態なども拝見しますので、定期的な入れ歯調整に訪問歯科をご利用ください。